2016.11.17

北九州市漫画ミュージアム「メカニックデザイナー 大河原邦男展」トークショー&サイン会

11月5日より北九州市漫画ミュージアムでスタートした「メカニックデザイナー 大河原邦男展」。
初日には大河原邦男さんのトークショーとサイン会が開催されました。

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トークショーは北九州漫画ミュージアムの石井茜学芸員の司会進行でスタート、服飾メーカーでの仕事を辞めて竜の子プロダクションへ就職しアニメーション業界で働き始めた経緯が語られました。『科学忍者隊ガッチャマン』のデザインではアニメーターが動かすように線を減らすことなど考えつかず、新入社員の為、同じ社屋にいるアニメーターから嫌味を言われたエピソードで会場の笑いを誘いました。独立し自宅で仕事をするスタイルになったものの、サンライズの仕事を始めた当初は制作会社に呼び出されて打ち合わせに行くことが多かったなどと当時を振り返ってトークしていました。
オリジナルデザインを生み続けるコツについては、新たなロボットが誕生していく中で作品ごとに違うカラーを持たせるためコスチュームや仏像や甲冑などからアイデアをもらっていることなど制作の秘話も満載のトークショーでした。

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トークショー終了後のサイン会には、事前応募で当選したファンが参加。会場で購入した図録へサインを入れてもらいながら言葉や握手を交わしての交流となりました。

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北九州市漫画ミュージアム石井学芸員からは展覧会について
「この展覧会は大河原先生の44年に渡る全仕事を振り返る大展覧会の名にふさわしく、各年代における軌跡をたどることが出来ます。アニメーションの企画資料や設定資料などは貴重な展示です。どういった企画があって、先生がそれにどう応えているのかなど想像しながら、ぜひアニメーション制作の裏側を感じ取って欲しいです。
ポスター用などに描かれたイラスト作品も、解像度を高めた表現やそのオリジナリティーで、アニメ作品の世界観を広げて行く一翼を担っていた重要な資料ですので、こちらにもご注目いただきたいです。
色々な年齢層向けの作品があり、そのどれもに対応している柔軟性も素晴らしいです」
個人的には『装甲騎兵ボトムズ』が一番好きと言う石井さん。「『装甲騎兵ボトムズ』は兵器というものを突き詰めたデザイン自体もそうですし、乾いた世界観がATの装甲にも表れていて、そこがたまらないポイント!」とのコメントもいただきました。


メカニックデザイナー 大河原邦男展

会 期:平成28年11月5日(土)~平成29年1月15日(日)
会 場:北九州市漫画ミュージアム 企画展示室(北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity 5階)http://www.ktqmm.jp/
問い合わせ:北九州市漫画ミュージアム 093-512-5077
開館時間:午前11時00分~午後7時(入館は午後6時30分まで)
休館日:毎週火曜日、年末年始(12月31日~1月2日)
12月27日(火)、1月3日(火)は冬休み期間のため開館
入場料:一般800円、中高生400円、小学生200円
常設展とのセット券 一般1,000円、中高生500円、小学生250円
※年長者施設利用証提示者、30名以上の団体で割引。
※未就学児、療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・身体障害者手帳の交付を受けた方及びその引率者又は付添いの方(身体障害者の付添い人は4級以上に限る)は無料。

公式サイト:
http://www.okawara-ten.com/
公式Facebook:
https://www.facebook.com/okawaraten
北九州市漫画ミュージアム
http://www.ktqmm.jp/


内田(サンライズ・web担当)

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2016.11.08

「小説VOTOMS いちぶんの一 2016」 ホンダS660とATが似てるんだって!

「えーと、S6とATが似てるんじゃないかって、まあ取材の申し込みが来てるんですがぁ……どうします?」
「S6って、あのホンダの?」
「はい」
「似てるって、なんだか強引な感じがしないでもないけど、面白そうじゃん」
てなことであたしらの山の家に『ホンダS660』がやって来ることになりました。
 約束の10月25日、当日はあいにくの雨、テキは小さいながらもオープンスポーツ、期待してたんだけどこれじゃ幌は開けられないなあ……と、ちょっと残念な気持ちもあったのですが、到着したのを見ると真っ赤なボディーが雨に濡れて艶やかなこと!
(色っぽーい!)
と思わずニヤついてしまいました。この後のことは来ていただいた雑誌『S660&BEAT』に詳しく乗りますのでそちらをぜひ見ていただきたくお願い申し上げます。まあこれだけでは愛想がないので立ち合いのサンライズのスタッフが撮った写真を見ていただきましょう。どうですカワイイでしょう。

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雑誌の発売は――11月26日、『S660&BEAT』(株)交通タイムス社からであります。
もう一つお知らせが、予てより計画進行中と言い続けておりましたボトムズのムック本がやっと発売となります。
ムック本発売とその名称――11月11日、SBクリエイティブ(株)から『装甲騎兵ボトムズ・戦場の哲学者』となります。
 今回はお知らせのみで失礼いたします。


高橋良輔(監督)

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装甲騎兵ボトムズ 戦場の哲学者
著:高橋良輔
総ページ数:128ページ
定価:2,916円(税込み)
発売:2016年11月11日
発行:SBクリエイティブ

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2016.09.30

「小説VOTOMS いちぶんの一 2016」アラスカ旅行その3

 私らを降ろすと水上機は飛び去ってしまった。残されたのは日本人5人と現地ガイドのジョーさんの都合6人。“ジョー”さんというと男の人と誤解されるであろうが、実は女性、見たとこ40代後半か、引き締まった体つきと肩から剥き出しの二の腕の日焼けが逞しい。現にカミさんは膝までとは言いながら流れの激しい川を渡るとき体を支えていただいたのだが、ものすごく力強かったと言っていた。そのジョーさんだが携帯物に銃らしきものが見えない。身体に帯びたものはと言えば中型のザックと双眼鏡一つだ。どうしても『安全は大丈夫かしら?』という思いが浮かぶが、彼女はこの道25年のベテランだというし、まあ、ここまで来てしまったらその言動を信じるしかない。そのジョーさんの案内で湾内に流れ込む川を500メートル余り遡ったろうか、この辺りで待とうという言葉に私らは川の中州に立ち止まった。川の流れ以外は所々に腰上の草が生い茂るがはるか彼方まで何の障害もなく見渡せる平らな場所である。クマの姿はない。
 辺りに目を回らしながら待つこと10分20分ぐらいだろうか、
「あ、あれっ?」
はるか彼方、湾内を取り巻く丘陵地との境目、黒点が動く。全員が双眼鏡を目に当てる。
「クマだ!」
全員が異口同音に叫ぶ。およそ距離1000メートルか? だがその距離は無いに等しくあっという間にクマが近づいて来る。全身に緊張がみなぎる。
「うわっ!!」
思わず声が漏れてしまう。すぐ近く、30メートルほどのカモメの群れを蹴散らすようにさらにクマが近づく。思わずジョーさんを振り向いてしまう。しかし彼女に慌てるそぶりは見えない……やがてクマは10メートルほど手前で止まり川の中を覗き始めた。
「サケ狙っていますね」
落ち着いた友人の声が耳元でする。この旅をアレンジしてくれた友人はアラスカ暮らしであるからこれ位のことは慣れっこなのであろう。陽の光の反射と流れの速さで魚影はわたしらには見えない。
「おおっ!?」
クマが流れに身を躍らし顔と前足を水中に突っ込む、
「とった!」
サケを鷲掴み。むしゃむしゃと喰い始める。私らの知識ではクマはサケのいいところだけ食べてあとはポイという風に聞いていたのだが、このクマもあとから目撃したクマも頭までほとんど食べていた。この川ではサケの遡上がまだ少ないのか。
 その後このクマの登場を皮切りに4時間余りの間に全部で6頭のクマを目撃した。至近のものはいきなり茂みから現れた5メートルほどの奴。さすがにジョーさんの手にクマ除けスプレーが握られていたのを目撃したが、相手は無表情に傍らを通り過ぎただけだった。
 さてクマのことだが、出発前にベアーアタック関係の本を読み漁りましたが、何らかの不幸なきっかけで人間を襲ったことのあるクマ以外はほとんど危険がないというのがどの本でもの結論でした。その第一の理由はクマに取って人間は“食べ物ではない”ということらしいのです。この6頭のクマを観察した感じでは人間はクマに取って“恐れる存在”でもなく“食べ物でもなく”“興味を引く存在”でも無いというものでした。むしろクマはクマ同士が気になるようでお互いの間隔を100メートル以上あけて互いの接近を避けているようでありました。

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 後で聞いた話ですがコデアックではここ数十年クマの事故は記録がないということでした。このことから言ってきっとアラスカはクマと人間との関係においては先進国なのでありましょう。

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 とは言いながら5、6メートルの距離でこの手のクマ君とお見合いするとやはり身がすくみます。


高橋良輔(監督)

 
 
 

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2016.09.23

「小説VOTOMS いちぶんの一 2016」アラスカ旅行その2

 アレウト列島…あたしらにはアリユーシャン列島の方が耳になれているがその列島の東のどん詰まりにアラスカ半島があるその半島のさらに東側にコディアックという島があるが、ここが今回のあたしらの目的地、つまり世界最大のクマ、コディアックベアーがいるところなんである。まあ諸説あるが一般には最大のクマはホッキョクグマということになっているがコディアックはそれにタメを張ると言われている。最大700kg.前後になるらしい。まあそんな個体は今はいないらしいが無制限にハンティングが許されていた時代には近い記録がうようよ残っている。北海道のヒグマは250くらいだしアメリカ本土のイエローストーンのグリズリーも300平均らしいからまあ破格と言っていい。
 なんでそんなに大きくなるのかというと従来は食料が豊富だからという理由が主力だった。植物性の食べ物のほかサケ類があらゆる川にメチャ上がってくるまあ食べ放題という訳だ。昨今はその他に遺伝子の中にホッキョクグマの遺伝子が発見され、つまりは色は違えど同族ではないかとの説が浮上してきている。何はともあれデカいのだ。
 コディアック島はその昔アラスカがロシア領だったころの中心地だった。だから市内に旧ロシア時代の匂いが色々と残っている。市内中心地から橋一つ隔てたニアーアイランドという島にあたしらが乗る水上飛行機が待っていた。乗るのは友人一家の三人とあたしら夫婦の二人と現地ガイドのジョーさん一人、パイロットと合わせて7人だ。それで機内は一杯一杯普通車のバン並みの広さだ。起伏に富んだコディアックの地表を見ながら飛ぶこと1時間余り、とある川が流れ込む小さな湾に着水した。むろん桟橋などなく胸までのゴム長をひざ上まで濡らしながらの上陸である。

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 今回こそ巨大クマとの遭遇まで行きたかったのだが、それはまた来週に。


高橋良輔(監督)


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2016.09.16

「小説VOTOMS いちぶんの一 2016」アラスカ旅行その1

星野道夫没後20年
 過日、星野道夫没後20年写真展を見に行った。会場は多くのフアンが詰めかけ賑わっていた。どの写真もあたしらには馴染み深いものであったが、大パネルに蘇ったアラスカの大自然の映像は新たな感動をひき起すものだった。あたしらもここのところ夏は毎年アラスカに行っている。
「なんでそうアラスカに行くの?」
と皆に聞かれるが、
「まあボトムズの作者は荒野が似合わないとね、少なくても荒野好きじゃないといけないんじゃない」
なんて冗談飛ばしているが、実はフェアバンクスで友人が北極圏のガイドをやっているのが現実的な理由、心理的ベースはその友人共々星野さんの世界への憧れが大である。
 アラスカは俗にラストフロンティアとも言われている。まあそれだけ手付かずの自然が残っているといえるだろう。都合7回のアラスカ行きで結構な種類の野生動物と出会ったがやはりクマは特別な存在だ。アラスカの原野に身を置くと……特にキャンプなどすればなおさらだが、クマが怖い、本当に怖いのだ。星野さんの書かれたものの中にこんなようなことがあったと記憶している。
『アラスカでは、いつもクマの存在を意識する。それはなんて素敵なことだろう。この原野のどこかにいるクマの存在が、言い知れぬ緊張感を呼び起こしてくれる。もしアラスカにクマがいず、キャンプの夜、何も怖れずに寝るのであったら、それは何と味気ないことだろう』
 で、アラスカに行くといつもクマを怖れながら怯えながらの旅を続けるのだが、実のところはクマにはなかなか出会えない。今までの旅でクマ=グリズリーベアーに出会えたのは4回ほどだった。それもはるかに遠いところにいたものにでる。クマをもう少し身近に見たい!じっくり見たい! と言うあからさまな欲求に重心を置いた旅が今回の旅であった。


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 ああそれなのにそれなのにである。願いは大自然の中にたたずむ荒野の王としてのグリズリーベアーに会いたい、というものなのに、ああそれなのにそれなのにである。旅のしょっぱな、それも舗装道路の真昼間のハイウエイの傍らでのんびりブルーベリーあたりを食む親子連れのクマに出会ってしまったのである。

 次回は願い通りの荒野の王としてのグリズリーベアーとの出会いをお伝えします。

高橋良輔(監督)
 
 
 

装甲騎兵ボトムズ 絢爛たる葬列 【第2回】掲載!

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