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2012.11.22

高橋良輔のいちぶんの一

電撃ホビーマガジン2013年1月号は創刊14周年記念号! その記念すべき特別号から、なんとあの高橋良輔監督のカラーコラムがスタートします。

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高橋監督といえば、『装甲騎兵ボトムズ』『太陽の牙ダグラム』など、本誌でも幾度となく特集企画を実施させていただいた作品を世に送り出した、所縁あるお方。本誌読者でも知らない人はいないと言っても過言ではないはずです。そんな高橋監督の、いろいろな想いや、体験した出来事をエッセイ風にしてお届けする、そんなコラムです。あくまでゆるく、肩肘張らずに想いのままに書いてください! とお願いしていますので、内容は監督次第(笑)。読者のみなさんもこのコラムでほっと一息安らいでいただけると本望です。

電撃ホビーマガジン2013年1月号
11月24日発売
特別価格:1,390円(税込)
発行:アスキー・メディアワークス


木村学(電撃ホビーマガジン編集部)

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2012.11.09

大日本技研「アーマーマグナム開発日誌④」塗装のTIPS

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アーマーマグナムは、無可動版、電動ガン版で塗装パータンを変えて作ってみました。

無可動版は、金属部分がガンブルー&グリップが木目塗装、電動ガン版は、金属部分はガンブラック&グリップがスェード調塗装、の組み合わせです。
宇宙でも使用されることが前提の銃で、木のグリップというのは耐久性の点でどうかとも思うのですが、まあ、木グリの方が銃の雰囲気が出るので~。

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具体的に使用スプレー名を上げると、ガンブルーは、キャロムショット製の「ブルースチール」、ガンブラックは、〃「ブラックスチール」を使いました。

これらは、モデルガンを塗装するための缶スプレーなので、模型店ではなく、主にガンショップで取り扱ってます。
塗装した後に、手で持つことを前提で成分を調整してあるため、手油やシリコンオイルに強い性質があり、塗膜の硬度も模型用より高いため、対摩耗性もあります。
また、非常に細かい金属粉を配合してあるので、かなりリアルな金属光沢が得られます。
この手のスプレーは数社から何種類も販売されおり、種類によって色味がかなり異なるので、店頭で塗装見本を見て、好みの種類を購入するのが良いでしょう。

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スェード調塗装は、スェード調スプレーを使って塗装しています。

これは、吹き付けるだけでスェード調になる便利なスプレーで、表面が適度にざらつくため、滑り止めとしての役目も果たします。これは、鉄道模型店で入手できます。

最後に木目塗装。
木目を描くには、何通りかの方法がありますが、黒のドライブラシで木目を描いて、クリアブラウンを吹き付ける方法を使っています。

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まず、下地仕上げをして、全体にサーフェーサーを吹いて、グレー一色にしておきます。
発色をよくするためとか言って、白サフとかを吹くのは×。
サーフェーサーも、明るめのグレーになる種類ではなく、ソフト99プラサフのような、暗めのグレーになる種類を使います。

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平筆の穂先を切って、ドライブラシ用の筆を作っておきます。筆は使い古したヤツでOK。

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プラカラーのブラックを筆に含ませて、プラ板の切れ端等をトントン叩いて、筆に含まれる塗料を落としつつ、溶剤が揮発して筆が生乾きになるまで持って行き、描くとかすれ書き状態になることを確認してから、グリップに木目を描いていきます。ティッシュで塗料を拭うのが本式なんですが、こっちの方が早いので。
この技法は、「ウエットぎみのドライブラシ」という、かなり矛盾した用語で説明されます。

木は、全体が一様な木目になっているのではなく、木口(こぐち)面には繊維の切断面が見えていたりと、部位によって変化があります。
グリップは普通、長手方向に繊維が向くように配置するため、グリップの上面や底面は木口面になります。
また、滑り止めの溝も木口面が表にでてきます。
ここは、木目を描くのではなく、トントンと叩いて繊維の断面を表現してやります。

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木目が描けたら、クリアブラウンを吹きます。

クリアブラウンは、クリアレッド、クリアイエローを混ぜてクリアオレンジを作り、そこに数滴のクリアブルー(とほんの少しのフラットベース)を混ぜて作ります。
理屈で言えば、この3色の比率を変えることにより、あらゆる種類の茶色を作り出すことが可能です。
ただ、実際にはイエローが全然発色してくれないので、思った通りのオレンジを作ることはかなり難しく、
市販のクリアオレンジにブルーを少し垂らして作ることが多いのですが。
最近では、クリアブラウンが市販されているので、時間がない時はこれを使っています。

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下地をグレーのままにしたのが、ここで生きてきます。
クリアブラウンは、そのままでは明度と彩度が高すぎて、イマイチ、木の色という感じがしません。
そこで、下地のグレーを透過させることで、適度に明度と彩度を下げ、質感を得ていると。

ただ、この手法は修正が効かないため、失敗するとシンナーで塗料を落として、サフ吹きからやり直しになるので、一発勝負の面が強いです。
ドライブラシに慣れている方なら、ベースに黒を塗っておいて、茶色、黄色などを上からドライブラシして重ねる方法が良いかもしれません。

ガレージキットガンは、そのスケールとサイズ、運用から、スケールモデルとは異なった塗装方法が必要となります。

まず、原寸ですから、金属部分は単純にベタ塗りでOK。
スミ入れ等、装甲の継ぎ目を強調するような追加技法は必要ありません。
そのままでも、十分に立体的にエッジが立って見えますから。
また、摩耗を考えて、エッジがダルくなる寸前まで厚吹きが基本です。

模型をイラスト用のアクリル絵の具を使って塗装している方もおられますが、ことにガレージキットガンでは、これは止めた方が良いです。
以前、剣の柄をアクリルガッシュで塗ったことがあるのですが、展示用で何人が握った結果、塗膜がボロボロになって、剥がれてきました。
模型用塗料の中から選ぶのであれば、ラッカー系を使うのが良いでしょう。

あと、下地に銀を塗っておき、上に黒を重ね塗りすれば、使っているうちに、自然とハゲチョロ塗装になるのでは?と一度やってみたことがあります。
どうなったかというと、こすれて塗装が剥がれる際には、上手く黒層だけ剥がれるということはなく、銀とさらにその下のサーフェーサー層まで剥がれてしまい、地の黒キャストが見えてしまうという結果になりました。
凝った塗装をしたモデルは、サバゲには使わない方が無難のようです。

アーマーマグナムの製作については、これで終了。
また何かの機会にお会いしましょう。


田中(大日本技研

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